朝露
あさつゆ異読 ちょうろ
名詞
標準
morning dew
文例 · 用例
山頂では狸と兎が朝露を全身に浴びながら、せつせと柴を刈つてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
垣の竹の子きぬゝぎすてゝ、まき葉にかゝる朝露の新らしきを見るもいと恥かしうこそ。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
早朝、練兵場の草原を踏みわけて行くと、草の香も新鮮で、朝露が足をぬらして冷や冷やして、心が豁然とひらけ、ひとりで笑い出したくなるくらいである、という家内の話であった。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
朝露で、下駄がびしょぬれである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
バ……妖怪が……」 まだ薄暗い方丈の、朝露に濡れた沓脱石まで転けつまろびつ走って来た一人の老婆が、疎らな歯をパクパクと噛み合わせて喘いだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
帆の中より、水際立って、美しく水浅葱に朝露置いた大輪の花一輪、白砂の清き浜に、台や開くと、裳を捌いて衝と下り立った、洋装したる一人の婦人。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
三の烏 なぞとな、お二めが、体の可い事を吐す癖に、朝烏の、朝桜、朝露の、朝風で、朝飯を急ぐ和郎だ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
堤防を離れた、電信のはりがねの上の、あの辺……崖の中途の椎の枝に、飛上った黒髪が――根をくるくると巻いて、倒に真黒な小蓑を掛けたようになって、それでも、優しい人ですから、すんなりと朝露に濡れていました。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
朝露の例文
ウィキペディア曖昧さ回避
朝露(あさつゆ) 朝露 (曲) 朝露 (駆逐艦)
関連項目
- 朝霞(あさか) — 埼玉県の地名。
出典: 朝露 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0