金払い
かねばらい
名詞
標準
paying (what one owes)
文例 · 用例
それでも、売って、その金を医者への借金払いに使い、学生専門の下宿へ移って、坂田は大道易者になった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
感情さえ現金払いだ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
言うも野暮だが、もちろん大晦日の現金払いで、子供の生れるまで、ここで一日あそばせてくれませんか。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
お金は、それでもいくらか持っているようだし、現金払いなら、こちらは客商売、まあ、ごゆるりと遊んでいらっしゃい。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
春隆も、貴子の眼にはそれだけ相場が下ったのか、終戦後の輿論だろうが、一つには、げんに金払いがわるい。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
『その事が、その積立金払い戻しについて、それほど重大な先決問題じゃないではありませんか、問題はきわめて簡単でしょう。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
帰ってからも、そっちこっち飛歩いていて、碌々旅の話一つしんみり為ようともしなかった鶴さんが、ある日帳簿などを調べたところによると、お島はお島だけで、留守中に可也販路を拡めていることが解って来たが、それは率ね金払いのわるいような家ばかりであった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
何てまあお金払いのいい、思いやりの深い、あちこち届く国民でしょう?
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
「あそこの社長は金払いがいいから、少々無理な注文でも職人たちが喜んで引き受けるんだよ」と、現場の親方は目を細めた。
景気が悪化するにつれて、長年付き合いのある取引先でも金払いが滞るようになり、自社の資金繰りに大きな影響が出ている。
彼は見栄っ張りで飲み屋では金払いがいいが、実は消費者金融から多額の借金をしているという噂が絶えない。
フリーランスとして独立するなら、仕事の単価だけでなく、クライアントの金払いの良し悪しも事前に調査しておくべきだ。