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鼻端

びたん
名詞
1
標準
nose tip
文例 · 用例
谷の下の方の林の中から一疋の大きな野猪が不意に出て来て、半兵衛の鼻端に触るように係蹄の傍へ往った。
田中貢太郎 山の怪 青空文庫
はっという掛声と共に少女の鼻端の白土は飛び壁に当ってかちりと床に落ちた。
岡本かの子 荘子 青空文庫
そして、鼻端で旅人の埃だらけの足の甲を撫でた。
石川啄木 散文詩 青空文庫
犬は直ぐそれに鼻端を推つけたが、何の香もしないので、また居住ひを直して旅人の顏を瞶めた。
石川啄木 散文詩 青空文庫
「お小夜さん」「なんだね」 壮い婢は何人か己を見ているものでもないかと云うようにして、ちらと後を見ておいて年老った婢の鼻端へ近ぢかと顔を持って往った。
田中貢太郎 春心 青空文庫
ベルセネフの鼻端にその鞭が来た。
田中貢太郎 警察署長 青空文庫
「いけねえ、いけねえ、そんなことを云ったって、ちゃんと種があがってるのだ、これはどうだい」 小柄な男は右の手を握ってから人さし指ばかりを開き、それを己の鼻端に触るように持って往ったが、それは非常にすばしこいやり方であった。
田中貢太郎 女の首 青空文庫
榻に寝た女が蒼白い左手を張り、その掌で左の耳元を支えて、すぐ鼻端に腰をかけた男とはなしているところであった。
田中貢太郎 黄燈 青空文庫
作例 · 標準
猫が私の鼻端にそっと触れてきたので、くすぐったくて思わず笑ってしまいました。
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花粉症の時期は、鼻端がムズムズしてティッシュが手放せません。
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彼の鼻端には小さなほくろがあり、それがチャームポイントになっている。
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