玩弄物
がんろうぶつ
名詞
標準
plaything
文例 · 用例
「白痴だと思ってこの子を玩弄物にするにも程がある」 すると四郎は、「白痴だと思って――この子を――玩弄物にするにも程がある」 とおずおず口移しに真似て言った。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
しかし、彼は、なべて男が美しい女を好くように、上官が男前だけで従卒をきめ、何か玩弄物のように扱うのに反感を抱かずにはいられなかった。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
玩弄物になってたまるもんか!
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
其他に慰みとか楽みとかいって玩弄物を買うて貰うようなことは余り無かったが、然し独楽と紙鳶とだけは大好きであっただけそれ丈上手でした。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
しかしいわゆる「夢判断」はフロイドの多年の研究によって今までとはちがった意味をもって甦生し、迷信者の玩弄物であったものがかえってほとんど科学的に真な本能的の「我れ」を読み取る唯一の言葉であるように思われて来たのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
連句はその末流の廃頽期に当たって当時のプチブルジョア的有閑階級の玩弄物となったために、そういうものとしてしか現代人の目には映らないことになった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
……同じ事を、絶えず休まずに繰返して、この玩弄物を売るのであるが、玉章もなし口上もなしで、ツンとしたように黙っているので。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
」 とちと粘って訛のある、ギリギリと勘走った高い声で、亀裂を入らせるように霧の中をちょこちょこ走りで、玩弄物屋の婦の背後へ、ぬっと、鼠の中折を目深に、領首を覗いて、橙色の背広を着、小造りなのが立ったと思うと、「大福餅、暖い!
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
作例 · 標準
「私のことを、ただの玩弄物だと思ってたの? 私は意思を持った人間なのよ!」
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彼は部下を人間として扱わず、自分の野望を達成するための便利な玩弄物としか見ていない。
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ペットを生き物として慈しむのではなく、着せ替えを楽しむ玩弄物のように扱うのは無責任だ。
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