遣らせる
やらせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to allow
文例 · 用例
説教や祈祷などを遣らせると、大人も及ばぬような巧いことを遣りおったそうですけえ」「それで話が演説調になるのだ、形式的になるのだ、あの厭な上目を使うのは、祈祷をする時の表情だ」と時雄は心の中に合点した。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
「坂東彦三郎も御噂申出、兎角駿河へ參りたい/\と計申居候」の句は、人をして十三驛取締の勢力をしのばしむると同時に、※堂の襟懷をも想ひ遣らせる。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
殺人犯を捕える参考のために、人殺しの実演を遣らせるようなもんだからね。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
これは病気が平癒したら裸参りをさせますという祈願を籠めて、それが叶ったので遣らせるのであった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
私の家の軒下にお春さんが参謀長のやうに立つて居て、泉勇のお歌ちやんの居る窓の下へ、いろいろとお歌ちやんの悪口を云つて遣らせるのです。
— 與謝野晶子 『私の生ひ立ち』 青空文庫
それで、この方面の支弁も兼ねて蒔田が出入していたが、あるとき、蒔田は一人の青年を伴って来て、これから電気の方のことはこの男にやらせると云った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
婦人の修学はかなりまで自由にやらせる事に異議はないようだが、しかしあまり主唱し奨励する方でもないらしい。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
色々の雑務をなるべく他の人にやらせるからという条件で彼を説き伏せた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫