帆綱
ほづな
名詞
標準
halyard
文例 · 用例
二郎は欄に倚りわれは帆綱に腰かけしまま深き思いに沈みしばしは言葉なかりき。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
さあいま帆綱はぴんと張り波は深い伯林青に変り岬の白い燈台にはうすれ日や微かな虹といっしょにほかの方処系統からの信号も下りてゐる。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
帆綱の小さな電燈がいま移転し怪しくも点ぜられたその首燈、実にいちめん霧がぼしゃぼしゃ降ってゐる。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
)帆綱の影はぬれたデックに落ち津軽海峡のときと同じどらがいま鳴り出す。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
足が、船の帆綱にさわりました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『眠りの精』 青空文庫
揺れ揺れ帆綱よ心は安く、気はかろし、揺れ揺れ、帆綱よ、空高く…… おそらく心からの微笑が私の満面を揺り耀かしていたことと思う。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
心は安く、気はかろし、揺れ揺れ、帆綱よ、空高く…… 私の今度の航海は必ずしも物の哀れの歌枕でも世の寂栞を追い求むる風狂子のそれでもなかった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
心は安く、気はかろし、揺れ揺れ、帆綱よ、空高く…… ハロウとでも呼びかけたい八月の朝凪である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
船乗りたちは、荒波の中、必死に帆綱を操っていた。
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強風で切れてしまった帆綱を、ベテランの船員が素早く修理した。
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古い帆綱は塩水に晒され、色あせて硬くなっていた。
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