板場
いたば
名詞
標準
kitchen (in a restaurant)
文例 · 用例
「なに、云ってるの」「機械のベルトの音」 ちょうど、水泳場と塚山と三角になる地点に貝原の持ちの製板場があって、機械の止まっているのが覗かれる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
トア・ズン・ドルの板場稼ぎよりその方が僕にとってどのくらい嬉しいかわからないのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
ある者は半島の他の温泉場で板場になっている。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
聞いてみると大阪へ来ると直ぐ板屋橋の寿司屋の出前持ちになったが、耳が遠くて注文先からの電話がよく聞きとれぬから商売の邪魔だと、今朝暇を出され、一日中千日前、新世界界隈の口入屋を覗きまわって板場の口を探していたが見つからず、途方に暮れていたところだという。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
」 満州から引揚げて来た銀造が、昔の二号だった貴子と、その貴子にうませたチマ子のいる田村を頼って、板場(料理人)の下廻りでも風呂番でもいいから使ってくれと、かつては鉄成金だった五十男の男を下げて転がり込んでから、ちょうど四日目の土曜日の晩、銀造は貴子の所へ来ていた章三を見たのだった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
ところが、それは一個三銭の蜜柑で、その時のせわしない容子がおかしいと、ちょくちょく丸亀の料理場へ果物を届けに来るその小僧があとで板場(料理人のこと)や女中に笑いながら話し、それが叔父叔母の耳にはいった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
気をくばって家の容子を見ている内に、板場の腕を仕込んで、行末は美津子の聟にし身代も譲ってもよいという叔父の肚の中が読みとれていたからであろうか。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
そんな順平を仕込んだのは板場の木下であった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
作例 · 標準
シェフは朝から板場に立ち、仕込みに余念がない。
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保健所の立ち入り検査で、そのレストランの板場は衛生状態が良好だと評価された。
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ベテラン料理人は、長年の経験から板場のあらゆる音を聞き分けることができる。
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新しいアルバイトが板場に入り、先輩に指示を仰いでいる。
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標準
cook
作例 · 標準
板場の奥から威勢のいい声が響き、活気溢れる料亭の夜が始まった。
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「この店の板場は頑固でね、納得のいかない食材は絶対に使わないんだ」
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一人前の板場になるために、まずは三年間、下積みとして皿洗いや掃除に明け暮れた。
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鮮やかな手つきで板場に並んだ旬の魚を捌く姿は、まさに職人の風格が漂っている。
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