煮沸
しゃふつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
boiling up
文例 · 用例
泣かゆるに日は照り暑し湯気立てて蟶を今|釜に煮沸す照る砂に雷管のごと花落す朱欒一木が老いてお庭に棟瓦千石船の朱と碧は正目仰ぎて深き雑草鍋二つ汲水場に伏せて明らけき夏真昼なり我家なりにし白栄に蛇奔る裏堀は水紋の動き光とありつつ我が書斎たりし隠居家は、なほ遺れども、既に久しく鎖しぬ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
肉を何時間となく気永に脂肪のぬけきるまで、煮沸したものだといふ。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
煮沸器内の水を煮詰めてしまうと、あとには水中に溶けていた塩類と、浮遊していた固体の微粒子から成る土壌様の皮殻を残すということの経験は恐らく既に早くからあったのであろう。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
六ヵ月の間に病院の料理場と洗濯場とは改良され、本国からの積送品を整理するための政府の倉庫ができ、病兵の寝具類は煮沸器で消毒されるようになった。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
彼はまた、これまで大いに論ぜられていた水の選択、煮沸の程度の問題についても詳述している。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
引越して五六日間は板を買つて来て棚を彼処此処に附けるのも面白いし、妻が瓦斯で煮沸をするのを子供等と一緒に成つて珍らし相に眺めたり、又|招魂社の境内へ子供等を伴れて行つたりするのも気が伸々する様であつた。
— 與謝野寛 『執達吏』 青空文庫
脚氣の原因確定さる 明治四十一年に、陸軍に脚氣調査會が設立せられ、同四十五年頃より、糠が本當に效くかどうかを試驗することゝなつたが、それでも某醫學博士などは、糠の水浸液を煮沸して脚氣患者に試驗したが、何等效力はなかつたと云はれた。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
牛乳は一旦煮沸したる者を喞筒にて三階に送り、其処にて氷を盛りたる鉄の曲管間を潜らせ、その状あたかも滝の如く、潺々混々、白糸を撒くが如し。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
作例 · 標準
水を安全に飲むためには、十分に煮沸することが大切だ。
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医療器具は、雑菌を殺すために高温で煮沸消毒される。
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この地域では、水道水が飲用に適さないため、必ず煮沸してから使用する。
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