焼直
しょうじか
名詞
標準
文例 · 用例
それは混沌でもあり、|またほんの作りものでもあるのだ」とシュニッツラーを即興的に焼直したのを口吟んでから、彼は一つ大きな伸びをして立ち上った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ヨタでも焼直しでも何でもいい、読者がちょっと面白がりさえすればいいという事になって来る。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
最も苦辛した労作と自からも称していた「いちご姫」は昔しの物語の焼直し染みて根ッから面白くなかった。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
一、俳句の古調を擬する者あれば「古し」「焼直しなり」などとて宗匠|輩は擯斥すめり。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
何ぞ知らん自己が新奇として喜ぶ所の者尽く天保以後の焼直しに過ぎず。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
同じくこれ焼直しなりとも金と鉛とは自ら価値に大差あり。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
「曲亭先生の、著作堂主人のと、大きな事を云つたつて、馬琴なんぞの書くものは、みんなありや焼直しでげす。
— 芥川龍之介 『戯作三昧』 青空文庫
ロシアにもクルイロフというがっちりした爺さんがいて、エソープの焼直しものをうんと書いた。
— ――アレゴリーと諷刺―― 『新たなプロレタリア文学』 青空文庫