抜き差しならない
ぬきさしならない
表現形容詞
標準
be inextricably involved
文例 · 用例
書く側には、書き手としての抜き差しならない思い入れがあるでしょう。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
浮世絵といふ画風は、その当時の社会的内容が産出したところの抜き差しならない画風と呼ぶことができよう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
濁つた/\、気味の悪い、それでゐて、どうにも抜き差しならないのである。
— 嘉村礒多 『故郷に帰りゆくこころ』 青空文庫
……と、といったぐあいに、調子よくトントンと話が進んで、とうとう、さっき言ったような破目になってしまったんです」 この小心な石亭先生が、どんなようすで盗っとと渡り合ったか、どんな経緯で抜き差しならないことになったか、その辺のようすが眼に見えるようだ。
— 久生十蘭 『犂氏の友情』 青空文庫
はなはだ漠然としているが、以上述べたことで、ぼくの考えている詩は、抜き差しならないほど、生活と結びついているようである。
— 山之口貘 『詩とはなにか』 青空文庫
切支丹の周助はそれを承知するはずはない、――父娘揃って処刑にもなる覚悟で、妾奉公にやるなら、娘に本当の事を打明け、親娘名乗をして引取ると言い出した」「…………」 平次の論告は半分想像の上に築き上げられたものですが、抜き差しならない条理が、整然として組み上げられて行くのです。
— 南蛮仏 『銭形平次捕物控』 青空文庫
ところが、例の精密スケジュールと来ているので、抜き差しならない。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
が、もう一つ、それをさう改竄させた、ぬきさしならないやうな氣持ちも私にはいつか生じてゐたのだ。
— 堀辰雄 『姨捨記』 青空文庫
作例 · 標準
彼はその事件に深く関わり、抜き差しならない状況に陥ってしまった。
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一度口を出してしまったら、もう抜き差しならない事態になるだろう。
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彼女は会社の不正に気づき、抜き差しならない問題に直面していた。
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