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旅嚢

りょのう
名詞
1
標準
文例 · 用例
過去の旅嚢から取り出される品物にはほとんど限りがない。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
作品第三番    九月二日雷(1) 精神の圧迫されることは肉体の笞撻されるよりも苦しみを私はよく感ずるだが、私は屈服の奴隷ではない若し異郷に客死せねば或ひは旅嚢を背負つてどこへも渡つて行かれるならば行動の自由によつて種種の太鼓を敲く、その太鼓の音に数知れず群衆の吶喊を昂揚させる。
詩集(12)その他の詩篇 小熊秀雄全集-13 青空文庫
惜しいかな旅嚢バイロンの詩集を携へず、その游泳の歌をこの浪上に吟ずるを得ざるを。
北村透谷 客居偶録 青空文庫
その側には、旅嚢でも置いてあると見え、まるで警戒されていなかった。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
つまり、宿からここへ送らせた旅嚢を、すっかり座敷へブチまけて、植物と押葉の分類をはじめたのです。
京の夢おう坂の夢の巻 大菩薩峠 青空文庫
今度こそ――という目あてがついたようなものですから、旅嚢の欠乏も、さのみ気にはかかりません。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
それが急に君と同伴することになり、いきおい古美術に熱心な君にひきずられて、僕までも一しょう懸命になって古い寺や仏像などを見だし、そして僕の旅嚢はおもいがけなくも豊かにされたのでした。
堀辰雄 大和路・信濃路 青空文庫
旅嚢も包みも持っていないのを見てもわかる。
LES MISERABLES レ・ミゼラブル 青空文庫