気をそらす
きをそらす
表現動詞-五段-サ行
標準
to distract
文例 · 用例
つまり、学生たちにとっては誘惑となるものや気をそらすものがないという次第である。
— WITH KYUSHU STUDENTS 『九州の学生とともに』 青空文庫
」 お浜は、みんなの気をそらすつもりで、そんなことを言ってみた。
— 第一部 『次郎物語』 青空文庫
しかし、気をそらす必要のあった者は、お浜自身と次郎との外には誰もいなかった。
— 第一部 『次郎物語』 青空文庫
ところで、彼はさっきの火夫の我慢できないおしゃべりのあいだに、ただ気をそらすためだけの目的でメモ帳を取り出し、むろん探偵式にいえば正しくはない女中の観察点をカルルの外見と遊び半分に結び合わせようとしたというのだった。
— DER HEIZER 『火夫』 青空文庫
眼をじっとコーヒーのポットに向けたまま、話しているあいだも気をそらす必要があるとでもいうように、また自分の悩みにかかりきりになっていてもそれにすっかり没頭するわけにはいかないのだ、というのはそれは自分の力を超えるものなのだ、といわんばかりであった。
— DAS SCHLOSS 『城』 青空文庫
そして、他人のことを考えて自分のことを忘れる癖がついていたから、クリストフが苦しんできたに違いないと考えては、自分自身の苦しみから多少気をそらすことができた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
彼女は愛という一念から気をそらすことができなかった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
それで便宜上|括弧に入れ、不幸から気をそらすがよいという彼の考えと切り離した。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫