酒手
さかて
名詞
標準
drinking money
文例 · 用例
支那人のボオイが持つて來た傳票に少しの酒手を加へて拂ひをすますと、水島君と私とは仕切りの部屋を廊下へと飛び出した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
翌朝まだ薄暗かつたが、七時に乘つた俥が、はずむ酒手もなかつたのに、其の日の午後九時と云ふのに、金澤の町外れの茶店へ着いた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
「こりゃ急に出そうもない」と一人が呟けば、田舎女房と見えたるがその前面にいて、「憎々しく落ち着いてるじゃありませんかね」 最初の発言者はますます堪えかねて、「ときに皆さん、あのとおり御者も骨を折りましたんですから、お互い様にいくらか酒手を奮みまして、もう一骨折ってもらおうじゃございませんか。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
世話人は酒手を紙に包みて持ち行きつ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
「おい、若い衆さん、これは皆さんからの酒手だよ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
「酒手で馬は動きません」 わずかに五銭六厘を懐にせる奴は驚きかつ惜しみて、有意的に御者の面を眺めたり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
こういうものを貰って済まないと思ったら、一骨折って今の腕車を抽いてくれたまえな」「酒手なんぞは戴かなくっても、十分骨は折ってるです」 世話人は冷笑いぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
六十六銭五厘のうち、一人で五十銭の酒手をお出しなすったのはこのかただよ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
日頃の感謝を込めて、お世話になった方に少し酒手を渡した。
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標準
tip
作例 · 標準
居酒屋の店員さんに、頑張ってくれたお礼として酒手をはずんだ。
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