張行
ちょうぎょう
名詞
標準
文例 · 用例
十九日、庚午、小笠原御牧の牧士と、奉行人三浦平六兵衛尉義村の代官と喧嘩の事有り、今日沙汰を経らる、此の如き地下職人に対し、奉行と称して恣に張行せしむるの間、動もすれば、喧嘩に及ぶ、偏に公平を忘るるの致す所なり、早く義村の奉行を改む可きの由仰出され、佐原太郎兵衛尉に付せらると云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
「わたしこわいから我慢しようかと思っていたんだけれど、お松さんと一しょなら、矢っ張行った方が好いわ。
— 森鴎外 『心中』 青空文庫
入口に角形の張行燈の灯がボンヤリ夢の如に点っていた。
— 児玉花外 『菜の花物語』 青空文庫
春になれば、並木の緋桜が婀娜っぽい花を咲かす五十間道路のとっつきから仲之町の方へ五六軒、麻の暖簾も風雅な引手茶屋、紙張行燈には、薄墨で、 はせかは伏見屋と書き流してある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
色々階級など豪い人も居れば、其日に困つて居る人でも、矢張行つて居るのですから、さう云ふ所を研究して来るのには、沢山商売上の価値があるよと勧めたものですから、一遍見やうかと云つてちらほら来る。
— 初代 桂小南 『競馬興行と競馬狂の話』 青空文庫