四つ手網
よつであみ
名詞
標準
four-armed scoop net
文例 · 用例
けれども、次第に畜生、横領の威を奮つて、宵の内からちよろりと攫ふ、漁る後から嘗めて行く……見る/\四つ手網の網代の上で、腰の周囲から引奪る。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
其の気勢が、やがて昼間見た天守の棟の上に着いた程に、ドヽンと凄い音がして、足代に乗つた目の下、老人が沈めて去つた四つ手網の真中あたりへ、したゝかな物の落ちた音。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
――処でな、あの晩四つ手網の番をしたが悪縁ぢや、御身が言ふ通り色恋の捌を頼まれた事と思へ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
月夜積藁に電柱のかげ傾ぎゐて堀の向ひはよき月夜なりこの川やまだ張りすてて露はなる蜘蛛手の棚もよき月夜なり註、蜘蛛手は四つ手網。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
彼は一眼見て、それは夕方に見えてゐた四つ手網を仕掛てゐる小屋の灯であると思つた。
— 田中貢太郎 『水郷異聞』 青空文庫
四つ手網が一杯に水を離れた時には佐渡は網の目から透きとほつ見える。
— 波の上 『佐渡が島』 青空文庫
漁期にあらぬにや、小屋には人なくして、四つ手網むなしく空に懸れり。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
近づくものは一人残らずその美しい四つ手網にからめ取った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
川魚を捕るために、「四つ手網」を仕掛けておいた。
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「四つ手網」は、底にいる小さな生き物を掬うのに適している。
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昔ながらの漁法で、「四つ手網」を使って水草の中の魚を捕る。
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