覗違
ねらいい
名詞
標準
文例 · 用例
彼ら二人は兵車の上、これは地上に歩を進む、かくて双方進み出で互に近く來る時、先づペーギュウス影長く引く鋭槍を投げ飛ばす、 15鋭利の穗先敵將の左の肩の上を越し、彼に當らず、之に次ぎチュウデーデース進み寄り、手中の槍を投ずれば、覗違はず敵の胸、乳房の間貫きて馬より彼を打ち落す。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
アイア,ス即ち眞つ先きに長き冠毛振りかざす其敵將の甲突けば覘違はず鋭刄の 10槍は骨まで深く入り、暗黒彼の目を蔽ふ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
メーリオネース之を視て耀く槍を投げ飛ばし、牛皮のつゝむ圓盾に覘違はず打ち當つる、 160されども之を貫かず、鋭く長き槍はその根元に於て穗を碎く――デーイポボスは剛勇のメーリオネース突く槍を恐るるあまり、牛皮もて包める盾を腕のばし胸より隔て身を蔽ふ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
340メーリオネース殺急の脚に、敵將アカマース追ひて、兵車にのるところ、覘違はず右の肩討てば、大地に打斃れ暗は兩眼おほひさる。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
されど眞先にグローコス、盾持つリキエー軍勢の主將、かへしてカルコーン生める勇將バチュクレス討ちぬ、ヘラスの郷に住み、其財力と資産とはミルミドネスの首たるもの、あと逐ひ來り迫る時、 595不意にかへしてグローコス、その長槍をさしのべて、覘違はず敵將の胸のもなかを貫けば、どうと大地に斃れ伏す。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫