一夜さ
ひとよさ
名詞
標準
one night
文例 · 用例
これだけは夜一夜さがせ、と中に居た、酒のみの年寄が苦り切ったので、総立ちになりました。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
精一ぱいに堪えて、生きているのに、たのしく笑える一夜さえ無いじゃないか。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
水の樣な曉の光に風も立たず、一夜さを鳴き細つた蟲の聲!
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
水の様な暁の光に風も立たず、一夜さを鳴き細つた虫の声!
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
近松の「女殺油地獄」中巻に「五月五日の一夜さを、女の家と言ふぞかし」とあるのも、其を言うたのである。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
「一夜さに、竹の先の笊目籠が生首に変った。
— 怨霊首人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
もし純粋に前者であるならば、我々は「つひに一夜さも家の下で寝たことのない」、そうして産後幾日も経ずして「雪の蒲団に添乳する」この旅の女に、拘りなく同感することができるであろう。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
とてもよい事、ない筈の、この一生を、一夜さに、縮めてなりとも、継ぎ足して、明けささぬやうしてみたい。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
作例 · 標準
この旅の宿は、一夜さで帰るのは惜しいくらい良いところだ。
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偶然出会った旅人とは、一夜さの語り合いを楽しんだ。
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この祭りの賑わいは、一夜さではもったいないほどの盛り上がりだった。
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