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簷端

簷端
名詞
1
標準
文例 · 用例
簷端には古衣、雨傘その外骨董どもを、懸けも陳べもしたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
聖ピエトロの伽藍には中央なる大穹窿、左右の小穹窿、正面の簷端、悉く透き徹りたる紙もて製したる燈籠を懸け連ねたるが、その排置いと巧なれば、此莊嚴なる大廈は火と化したる如く、この時|聖ピエトロの寺は羅馬の大都を照すこと、いにしへベトレヘムの搖籃の上に照りし星にもたとへつべきさまなり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
亭は皆白壁なれど、礎より簷端迄、緑いろなる黴隙間なく生ひたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
後は闃寂して、下の茶の室の簷端につるしてある鈴虫の声が時々耳につくだけであった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
主人驚きて簷端傾きたる家の一間払いて居らす。
森鴎外 みちの記 青空文庫
近寄りて、「ハンスルが家はここなりや、」とおとなへば、傾きし簷端の小窓|開きて、白髪の老女、舟をさしのぞきつ。
森鴎外 うたかたの記 青空文庫
簷端には星が光って虫の声がしていた。
田中貢太郎 鮭の祟 青空文庫
昔し酒店の簷端を掩うて居た古木はなくなつて、その代に太い裸な棒が一本立つて居て、その尖には寐る時に被ぶる赤帽子の様なものが附いて居る、その処から旗が一流れ懸つて居るのを、善く見れば、星と条とが妙な工合に組合はせてある、渾て見るものが皆な不思議です。
RIP VAN WINKLE. EINE NACHGELASSENE SCHRIFT VON DIETRICH KNICKERBOCKER. 新浦島 青空文庫