擁
擁
名詞
標準
文例 · 用例
アンセルムスは、類概念を実在であると見る立場に基づいて、三位は畢竟一体の神であるという正統派の信仰を擁護した。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それ故に、二元的関係を持続せしむること、すなわち可能性を可能性として擁護することは、媚態の本領であり、したがって「歓楽」の要諦である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
媚態の二元的可能性を「意気地」によって限定することは、畢竟、自由の擁護を高唱するにほかならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「いき」は過去を擁して未来に生きている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「沈潜」のうちにも過去を擁する止揚の感情が表わされている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
挙国一致して日本語の国民性を擁護すべきであろう。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
感傷は理智を拒まず、却つて必然に之を抱擁す、感傷とは痴愚の謂にあらず、自覺せざる哲理なり、前提を忘れたる結論なり。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
たとへ電光のやうな瞬間とはいへ、先生が私のすべてを抱擁して下さつたときの歡喜は口にも筆にも述べつくせないものがある。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫