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人の口

ひとのくち
表現
1
標準
what people say
文例 · 用例
たとえば何月何日の何時ごろに、私がすすけた麦藁帽をかぶって、某の橋を渡ったというような事実が、私の知らない人の口から次第に伝わって、おしまいにはそれが私の耳にもはいるのである。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
又は、それこそ、「社會の一員」として、仔細らしい顏をし、世間の大人の口吻を猿眞似して、大人の生活の要らざる手助けに努めるのがいいのか。
太宰治 諸君の位置 青空文庫
何だか悪い事をするような気がするが、二十余人の口を託されているのだからやむを得ないと思った。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
見る目は人の咎にして、有るまじき事と思ひながらも、立ちし浮名の消ゆる時なくば、可惜白玉の瑕に成りて、其身一生の不幸のみか、あれ見よ伯母そだてにて投げやりなれば、薄井の娘が不品行さ、両親あれば彼の様にも成らじ物と、云ひたきは人の口ぞかし、思ふも涙は其方が母、臨終の枕に我れを拝がみて。
樋口一葉 雪の日 青空文庫
母は俄にやさしくなって、「お前達に何の訣もないことはお母さんも知ってるがネ、人の口がうるさいから、ただこれから少し気をつけてと云うのです」 色青ざめた母の顔にもいつしか僕等を真から可愛がる笑みが湛えて居る。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
もし不治と云えばその病人の口を蒸して殺してしまう。
寺田寅彦 マルコポロから 青空文庫
それで多くの人の口からは「今年のもつまらない」という概括的な歎息がもらされる。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
刹那に、二人の口元には何とない微笑が流れあつた。
南部修太郎 青空文庫
作例 · 標準
新しいお店が開店すると、すぐに人の口に上り、話題となる。
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彼女のファッションはいつも個性的で、人の口に上ることが多い。
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政治家の失言が、すぐに人の口に上って問題になった。
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人の口(ひとのくち) — 幻辞.com