心迷い
こころまよい
名詞
標準
文例 · 用例
こうして無数の興味ある事件の記録を、私は山積するほどたくわえてあるし、またその中の大部分には、私自身も関与しているので、まずどれから読者諸君の前に提供しようかと云うことは、私にとってはとても心迷いがされて、容易に決断のつかないことは想像してもらいたい。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
大学のかたにては、穉き心に思い計りしがごとく、政治家になるべき特科のあるびょうもあらず、これかかれかと心迷いながらも、二、三の法家の講筵に列なることにおもい定めて、謝金を収め、往きて聴きつ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
「毒流し……魚を捕る毒流しかの」「そうじゃ」「それは殺生じゃ、釣る魚なら、餌のために心迷いのしたものじゃから、まあまあ好いとして、毒流しは、罪咎のないものまで、いっしょに根だやしにすることになるから、それは好くないことじゃ」 何人も返事をする者がなかった。
— 田中貢太郎 『岩魚の怪』 青空文庫
皇子を捧げずばなるまいかな」「皇子を犠牲となされずば神の怒りは解けますまい」「人民のため国家のため、それでは壺皇子を捧げる事にしよう」 王は悲しくは思いながらも継母の甘言に心迷い壺皇子を犠牲にすることにした。
— 国枝史郎 『加利福尼亜の宝島』 青空文庫
「なぜかは知らねど心迷い、むかしの伝説のいとど身にしむ……。
— 豊島与志雄 『月明』 青空文庫
「なぜかは知らねど心迷い、むかしの……。
— 豊島与志雄 『月明』 青空文庫