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物憂げ

ものうげ
形容動詞
1
標準
languorous
文例 · 用例
親爺は、肥桶をかついだり、牛を使ったりするのを、如何にも物憂げに、困難げにしだしていた。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
つまり「物憂げなる猫」と言ふ意味である。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
それが物憂げに動いて上の行の Chambre の b の字に匍ひ出し、しんみりと蒼い光を立てて斜めに Les enfants の L を横ぎり、もひとつ上の行 Passion の P に喰ひつくやうに留まつた。
北原白秋 桐の花 青空文庫
おまえの物憂げな眼の光が、それをはっきり告げとるぞ。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
三毛は全く食欲を失って、物憂げに目をしょぼしょぼさせながら一日背を丸くしてすわっていた。
寺田寅彦 子猫 青空文庫
やがて網棚からなじみの脂付き陶製パイプを取り出し、おのれの相談役代わりとばかりに火を点け、イスにぐっともたれかかって、紫煙を巻き登らせながら、首を反らして物憂げな表情をする。
A CASE OF IDENTITY 同一事件 青空文庫
」十五「失敬な奴ぢゃ、てッたような訳だわね、不都合だよ、いけすかない、何だ手前は、」ふらふらするのを踏こたえて、「誰に断ったの、畜生、こっちへ来ないかい、打ってやるから、」と袖を飜して、手を挙げたが、そのまま立ってるさえ物憂げであった。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
そうして、あたりを眺めるような恰好をしたが、しばらくすると、首を垂れ、いかにも物憂げにうずくまった。
太宰治 斜陽 青空文庫
作例 · 標準
彼女は物憂げな表情でピアノを弾き始め、切ないメロディーが部屋に響いた。
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パーティーの喧騒の中で、彼は一人だけ物憂げにグラスを傾けていた。
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物憂げな彼女の瞳には、言葉にできない深い悲しみが宿っているようだった。
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2
標準
somber
作例 · 標準
冬の枯れ木が並ぶ並木道は、どことなく物憂げな景色に見える。
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彼は物憂げな足取りで、誰もいない夜の公園を散策していた。
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沈みゆく夕日が、海辺の街を物憂げなオレンジ色に染めていった。
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物憂げ(ものうげ) — 幻辞.com