中年増
ちゅうどしま
名詞
標準
woman approaching middle age
文例 · 用例
また『春色梅暦』巻之二に「素顔の意気な中年増」ということもある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
お兼中年増の図々しい、いやらしさで伊吉を見ます。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
歯を染めた、面長の、目鼻立はっきりとした、眉は落さぬ、束ね髪の中年増、喜蔵の女房で、お品という。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
以前、仲之町の声妓で、お若と云った媚かしい中年増が、新川の酒問屋に旦那が出来たため色を売るのは酷い法度の、その頃の廓には居られない義理になって場所を替えた檜物町。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「容色はもとより、中年増でも生娘のような、あの、優しい処へ俺目を着けた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
中に挾まれたのは、弱々と、首の白い、髮の濃い、中年増と思ふ婦で、兩の肩がげつそり痩せて、襟に引合せた袖の影が――痩せた胸を雙の乳房まで染み通るか、と薄暗く、裾をかけて、帶の色と同じやうに――黒く映して、ぴた/\ぴた/\と草履穿か、地とすれ/\の褄を見た。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
あの坂の上り口の所で、上から來た男が、上つて行く中年増の媚かしいのと行違つて、上と下へ五六|歩離れた所で、男が聲を掛けると、其の媚かしいのは直ぐに聞取つて、嬌娜に振返つた。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
虹に乘つた中年増を雲の中へ見失つたやうな、蒋生其の時顏色で、黄昏かゝる門の外に、とぼんとして立つて見たり、首だけ出して覗いたり、ひよいと扉へ隱れたり、しやつきりと成つて引返したり、又のそ/\と戻つたり。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
作例 · 標準
隣に住むのは、いつも笑顔の素敵な**中年増**の女性だ。
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彼女は若々しいが、もう立派な**中年増**の域に達している。
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カフェで一人の**中年増**が、静かに本を読んでいた。
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