バケツリレー
バケツリレー異読 バケツ・リレー
名詞
標準
bucket brigade
文例 · 用例
戦争中でも防空演習をやらなかった村なんですが、こう火事ばやりでは実戦的にやらなくちゃア、まさかの役に立たないからというので、バケツリレーを戦時の東京と同じように村民総出で一週間つづけましたね。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
あなたもバケツリレーに参加されたようですが、村民の大部分は渋々ながらも参加したようなわけです。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
彼らの云い分によると、バケツリレーというものは、空襲の場合なぞに限られるもので、みんなが支度をととのえて火事の起るのを待ちかまえている時に限って役に立つかも知れないが、平時の火事にはリレーするほど火事にそなえて人がかたまっている筈はない。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
早い話が小学校に深夜の火事があった場合、その近所には民家が一軒もないのだからバケツリレーはできない相談だ。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
それだけの人数が集る時には消防が到着している筈で、もしも消防が到着せずにバケツリレーで消す必要があるとすれば、そんな消防団こそ大訓練をやって魂のすげかえをしなければならないと云うのです。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
小学校には宿直という者がおって常時火の用心を心がけているから、今さらバケツリレーなどに参加の必要はないと云って、根作がいかに談じこんでも防火週間に協力してくれなかったのです。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
村民の大半もイヤイヤながらバケツリレーに駆りだされていたのですから、学校の先生の云い分が尤もだと云って、根作の評判の方が悪かったのです。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫