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花文字

はなもじ
名詞
1
標準
ornate initial
文例 · 用例
灰色の毛皮の敷物の端を車の後に垂れて、横縞の華麗なる浮波織の蔽膝して、提灯の徽章はTの花文字を二個組合せたるなり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
この楯は、つい先頃村の酒場で、バツカスの灌奠祭を行ふた時の余興の仮装舞踏会に、私達三人はスパルタの兵士に身をやつして出場したのであつたが、紋章の代りに私が花文字をもつて書き誌したボール紙の楯であつた。
牧野信一 歌へる日まで 青空文庫
原素の記号のうち、花文字一個でできているのは、A、B、C、F、H、I、N、O、P、K、S、W、U、Vだ。
小酒井不木 深夜の電話 青空文庫
なぜなら、コペンハアゲンそのものが「こまかい花文字でべったり書かれて、唐草模様の獣皮の表紙に真鍮の鋲を打ち、ゴセックふうの太い釦金で綴じてある」一巻の美装史書だからだ。
白夜幻想曲 踊る地平線 青空文庫
綺麗な花文字入りの封印まで!
しっぷ・あほうい! 踊る地平線 青空文庫
三人の背後には一羽の大きな禿鷹が羽根を拡げた図案を刺繍した幕が垂らしてあって、その上にB・S・A・Gという四個の花文字がこれも金糸か何かの刺繍になっているが、この幕は最前曲馬場の穹窿から垂らしてあった大旗と同じ図案であろう。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
そこで、日常の談話の中でも、口にする文章の句切りを測ってみたり、同じ歩むにしても、それに花文字や傾斜体文字でも感じているのではないかと思われるような、一足一足、鶏卵の中を歩むような足取りをしたりなどして、ひたすら無慈悲な単調の中からあがき抜けようとしていた。
小栗虫太郎 白蟻 青空文庫
なんとすずやかな線や旗ではないか匂ひと色とをはつらつと展べて水の世界から陸と氣の世界をつづりこまかな網翅類をよびあつめその清らかな智慧の輪を空中につらね引まはしどうしてそれをほどいたらよいのか優しい祕密の花文字をるゐるゐと私のまへに盛上げてくれるではないか。
佐藤惣之助 季節の馬車 青空文庫
作例 · 標準
手紙の冒頭には、優雅な花文字でイニシャルが書かれていた。
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彼女のウェディング招待状には、美しい花文字で二人の名前が記されていた。
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「この花文字、まるで絵のようだね。」
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花文字(はなもじ)は、中国由来の伝統芸術・漢字の書体の一種。漢字の筆画を花、鳥、魚、虫、草、山、水などの縁起の良い文様に置き換え、基本的な漢字字形に従って、絵画と書道を統合して形成した書体である。

出典: 花文字 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0