こうもり傘
こうもりがさ異読 コウモリがさ
名詞多音語
標準
(Western-style) umbrella
文例 · 用例
ことしの十月十三日の午後彼は上野へ出かける途中で近所の某富豪の家の前を通ったら、玄関におおぜいの男女のはき物やこうもり傘が所狭く並べられて、印絆纏の下足番がついていた。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
そして口々に、これほど探しても解らないのではあきらめるより他はない、折角の酔が醒めてしまふよ、止めよう/\と云ひ出されて、私だけが悲しくなつてゐたところ、不図うしろを振り返つて見ると、向方からこうもり傘を構へて、ゆつたりとしたあしどりで雨の中を歩いて来る私たちの一人の伴れを見出しました。
— 牧野信一 『ひとりごと』 青空文庫
三番目の引出しには、空いた菓子箱や、こうもり傘などが入れてありました。
— 林芙美子 『クララ』 青空文庫
「さようさ、おくさんえ、雨がふりそでござんすが、御心配はいりません、てまえがこうもり傘もってますでな。
— 北原白秋訳 『まざあ・ぐうす』 青空文庫
「その人に弁護士の所へ来てもらいましよう」 こうして、二人が弁護士の事務所でストレイカー博士に会うために隣町へ急行すると、ブラウン神父はもうそこに坐つて、重そうなこうもり傘の上に手を組んだまま、事務所でたつたひとり相手になつてくれている人と愉快そうにしやべつているところであつた。
— THE GREEN MAN 『緑色の人』 青空文庫
改めて決心したように例のぶかつこうなこうもり傘をつかむと、改めて厳粛に令嬢に話しかけた。
— THE GREEN MAN 『緑色の人』 青空文庫
そんなわけで、ブラウンはすばらしい早さで飛び起きて、服の中へ飛びこむようにして、例の大きなゴツゴツのこうもり傘をつかむと、大急ぎで往来に出た……わびしい真白な朝霧がくだいた氷のようにとぎれ勝ちに目の前の巨大な黒いビルディングのまわりにただよつていた。
— THE POINT OF A PIN 『ピンの先き』 青空文庫
それがなおさら幻想的になつたのは、もう一人の男のこうもり傘を持つている姿がこつけいなくらい矛盾していたからであつた。
— THE SCANDAL OF FATHER BROWN 『ブラウン神父の醜聞』 青空文庫
作例 · 標準
天気予報で雨だと言っていたので、念のためこうもり傘を持って出かけた。
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「あら、素敵なこうもり傘ね!どこで買ったの?」と友人が尋ねた。
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昔は和傘が主流だったが、今はこうもり傘を使う人がほとんどだ。
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