偏降り
かたぶり
名詞
標準
rainy spell
文例 · 用例
そこは、上州藤岡の劇場で、乗り込みを両三日中に控え、ちょうど千秋楽の日であったが、儀右衛門はひさかたぶりに、法水の来訪をうけた。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
久かたぶりの今日の外出は、鬱し切つてゐた身毒の心持ちをのう/\させた。
— 折口信夫 『身毒丸』 青空文庫
生か死か、覆面探偵 帝都の暗黒界からは鬼神のように恐れられている警視庁の大江山捜査課長は、その朝ひさかたぶりの快い目覚めを迎えた。
— 海野十三 『恐怖の口笛』 青空文庫
いま、巨船クイーン・メリー号はひさかたぶりに、なつかしい海上にぽっかり浮かんでいる。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
師と門下生とが、ひさかたぶりに水いらずで向きあっているのであった。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
足の下にふんだのは、ひさかたぶりの火星の大地であった。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
どの大名の壺にも、供の侍がおおぜいいることだから、ひさかたぶりにおれも、この濡れ燕も、思うさまあばれられようというものだ。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
茶筅、匙、柄杓、羽箒などが手ぢかにならんで、忠相はひさかたぶりの珍客泰軒に茶の馳走をしているのだった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
この時期は偏降りが続き、農作業がなかなか進まない。
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偏降りのせいで川が増水し、橋が通行止めになった。
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長かった偏降りがようやく終わり、洗濯物が外に干せるようになった。
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梅雨の偏降りは憂鬱だが、植物にとっては恵みの雨だ。
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