ピシャン
ピシャン異読 ぴしゃん
副詞-と
標準
slapping
文例 · 用例
みるとかわいそうに、キューピーはお腹も何もピシャンコになって、青い眼を泣き腫らして寝ています。
— 夢野久作 『キューピー』 青空文庫
そうしてこの街で一番繁華な狭い通りへ来ると、そこの暗い横露地へズンズン曲り込んで、黒い掃き溜の横にある小さな入口へ腰をかがめて這入ると、アトをピシャンと閉めてしまいました。
— 夢野久作 『クチマネ』 青空文庫
この秋の取ッつきに、雷雨おびただしかりし中に、ピシャン、と物凄く響いたのを、昼寝の目を柔かに孫を視て、「軒近に桶屋が来ているかの、竹の箍が弾いたようじゃ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
右手の地下室に通ずる扉を開いて、私を導き入れると、ピシャンと背後から扉を閉じた。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
二間ばかりの細い杉丸太の根元を、砂の中に埋めたもので、大小三匹の紙製の鯉は、いずれも数日前からブラ下っていたものらしく、上の方の一番大きな緋鯉も、その次の青も、その下の小さな黒鯉も、雨や夜露に打たれて色が剥げ落ちたまま、互いにピシャンコになってヘバリ附き合っている。
— 夢野久作 『空を飛ぶパラソル』 青空文庫
海軍問題以来山本伯の相場は大分下落し、漸く復活して頭を擡上げ掛けると、忽ち復た地震のためにピシャンコとなってしまったから、文壇の山本伯というは苔の下の二葉亭も余りありがたくないだろうが、風※が何処か似通っている。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
ポンと部屋からつまみ出して、ピシャンと門の戸を立てたんで。
— 国枝史郎 『奥さんの家出』 青空文庫
「うぬッ――」 僕はふりかえりざま、二人を室内に押し戻すと、鉄扉をピシャンと閉めてしまった。
— 海野十三 『鍵から抜け出した女』 青空文庫
作例 · 標準
喧嘩の最中、彼女は怒って部屋を飛び出し、ドアをピシャンと閉めた。
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窓をピシャンと閉めると、外の激しい雨音が急に遠のいた。
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「もうこの話はおしまい!」と彼女は告げ、本をピシャンと閉じた。
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