一木
いちぼく
名詞
標準
one tree
文例 · 用例
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見當らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
如何に精密なる参謀本部の地図でも一木一草の位置までも写したものはない。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
然るに近代の多数の南画家の展覧会などに出した作品例えば御定まりの青緑山水のごときものを見ると、山の形、水の流れ、一草一木の細に至るまで実に一点の誤りもない規則ずくめに出来ている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
不用意に取って来た一草一木を机上に置いて一時間のあいだ無言で児童といっしょにひねくり回したり虫めがねで見たりするほうが場合によってははるかに有効な理科教育になるということもありはしないか。
— 寺田寅彦 『さるかに合戦と桃太郎』 青空文庫
新進作家になってからは、一木一草、私にとって眼あたらしく思えるのだった。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
かしこの山ここの川から選り集めた名園の一石一木の排置をだれが自由に一寸でも動かしうるかを考えてみればよい。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見当らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
一木ざかりの八重一重……。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4