油気
あぶらけ
名詞
標準
oiliness
文例 · 用例
何だナ、と鈍い声をして、土間の左側の茶の間から首を出したのは、六十か七十か知れぬ白髪の油気のない、火を付けたら心よく燃えそうに乱れ立ったモヤモヤ頭な婆さんで、皺だらけの黄色い顔の婆さんだった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
ずり落ちた瓦は軒に這い下り、そり返った下見板の木目と木節は鮫膚の皺や吹出物の跡のように、油気の抜けきった白ペンキの安白粉に汚なくまみれている。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そして読み終えられた書物には少しの油気も残ってはいまいと思わされた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
油気も無く擦切るばかりの夜嵐にばさついたが、艶のある薄手な丸髷がッくりと、焦茶色の絹のふらしてんの襟巻。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
襟は藤色で、白地にお納戸で薩摩縞の単衣、目のぱッちりと大きい、色のくッきりした、油気の無い、さらさらした癖の無い髪を背へ下げて、蝦茶のリボン飾、簪は挿さず、花畠の日向に出ている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
娘は十七、八らしい、髪は油気の薄い銀杏返しに結って、紺飛白の単衣に紅い帯を締めていた。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
何だナ、と鈍い声をして、土間の左側の茶の間から首を出したのは、六十か七十か知れぬ白髪の油気の無い、火を付けたら心よく燃えさうに乱れ立つたモヤ/\頭な婆さんで、皺だらけの黄色い顔の婆さんだつた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
帰るなら帰ると……」 お鶴の髪の毛は、油気もなくばさばさと乱れて、唐辛子の粉がくっついていた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
作例 · 標準
油気について考える必要があります。
この油気は非常に重要です。
油気の意味を理解することが大切です。
多くの人が油気について知っています。