現成
げんじょう
名詞
標準
文例 · 用例
上に云つた如く、霊台院殿信誉自然現成大姉は津軽氏比佐子で、墓は浅草西福寺にある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
公案で思想を鍛えて、さて現成させる絶対境は要するに抽象世界である。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
我々が取り扱った道元説法の初期、すなわち彼が三十七、八歳に至るまでの数年間においては、彼はわずかに『正法眼蔵弁道話』、『正法眼蔵|摩訶般若波羅蜜』、『正法眼蔵|現成公案』の三篇によってこの問題に触れているのみである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
「正当脱落のとき、またざるに現成する道得あり、心のちからにあらず身のちからにあらずといへども、おのづから道得あり。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
「葛藤種子すなはち脱体の力量あるによりて、葛藤を纏繞する枝葉華果ありて回互不回互なるがゆゑに、仏祖|現成し公案現成するなり。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
そこに仏祖が現成するのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
「葛藤纏繞の上に於て無礙なる道著現成す、荊棘林中に自在を得るの義なり。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
ここで無碍な仕事が現成致します。
— 柳宗悦 『益子の絵土瓶』 青空文庫