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ぎっちり

ぎっちり
副詞
1
標準
文例 · 用例
二段組の版面の置き方や、改行なしでぎっちりと詰め込んだ組み方も手写本にならっています。
富田倫生 本の未来 青空文庫
それらの事件をよそに、倉持はある時、どこか旅行でも思い立ったように、何かぎっちり詰まった鞄を提げて、船で河を下り、町に入って来た。
徳田秋声 縮図 青空文庫
表通りは名高い大きな書店や、文房具屋や、支那料理などの目貫の商店街であったが、一歩横町へ入ると、モダアニズムの安価な一般化の現われとして、こちゃこちゃした安普請のカフエやサロンがぎっちり軒を並ベ、あっちからもこっちからも騒々しいジャズの旋律が流れて来るのだった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
行進して来る組合の人々は互にぎっちり腕を組み合って、組合旗を守り、元気よいというよりも気のたった大声をはりあげメーデーの歌をうたいつつ、ゆっくり進むかと思うと、腕を組み合ったまま急にかけだして、途切れそうになる行列をつないで、進んでゆく。
宮本百合子 メーデーに歌う 青空文庫
そこへ一歩を踏み入れた両特使は、棚にぎっちりと並んだ夥しい兵器模型にたちまち魂を奪われた。
――金博士シリーズ・11―― 共軛回転弾 青空文庫
図書室には学術雑誌や洋書が棚にぎっちり並び、その外に器械もほうりこんであった。
海野十三 四次元漂流 青空文庫
すると、それは文字を印刷した本ではなく、ペンでもってこまかい外国の文字が、ぎっちり書きこんであった。
海野十三 四次元漂流 青空文庫
無電機械が、ところもせまくぎっちりと並んだこの部屋には、明るい電灯の光のもとに、二人の技士が起きていた。
海野十三 幽霊船の秘密 青空文庫