クラリオネット
クラリオネット
名詞
標準
clarinet
文例 · 用例
〔われかのひとをこととふに〕宮沢賢治われかのひとをこととふになにのけげんもあらざるをなにゆゑかのとき協はざるクラリオネットの玲瓏をわらひ軋らせわらひしや
— 宮沢賢治 『〔われかのひとをこととふに〕』 青空文庫
」と云いながらクラリオネットのようなすすり泣きの声をあとに、急いでそこを立ち去りました。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
ブルジョア文學は、愛と平和との中に、靜かな朗らかなクラリオネットの音の中に發育したものと思うのは大間違いで、血と鬪いとの中から戰いとられたものである。
— 平林初之輔 『政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味』 青空文庫
宮田の言葉は、凡て技巧的で野卑を衒つたが、それが如何にも朗らかで、クラリオネットで吹き鳴らす唱歌を聞く感がした。
— 牧野信一 『スプリングコート』 青空文庫
一時に囃し立てる太鼓、鈴、喇叭などの騒がしい音楽が沈まった後で、クラリオネットだけ吹奏されるのを聞いていると、その音は灰色な映画の方よりも、むしろ眼前に居る男や女の方へ彼の心を連れて行った。
— 島崎藤村 『船』 青空文庫
」 恭ちゃんが凸坊の頭を優しく叩くと、まるで町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声をあげて泣いた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
」 恭ちゃんがキラキラした瞳で凸坊の頭を優しく叩くと、まるで町を吹き流して来る、じんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声あげた。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
低い山脈に囲まれた甍の波の中に、物産陳列館の円屋根が見え、盛場のクラリオネットの音が風に吹きちぎられてここまできこえてくる。
— 原民喜 『昔の店』 青空文庫
作例 · 標準
吹奏楽部に入って初めて手にしたクラリオネットの、木の滑らかな質感が気に入っている。
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クラリオネットのまろやかで温かみのある音色が、オーケストラの調べに深い表情を与えている。
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彼はジャズを演奏する時、クラリオネットで驚くほど技巧的なアドリブを次々と披露する。
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