肩越し
かたごし
名詞
標準
looking over someone's shoulder
文例 · 用例
「暫くでした」とあんな奴が三田村の肩越しに挨拶した。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
自分は父の机の前に足と投出したままで無心に華車な浴衣の後姿から白い衿頸を見上げた時、女は肩越しにチラと振り向いたと思う間に戸をはたとしめた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
勝坊、鉄五郎の肩越しに三次の方を見て、 「おじちゃん何や?
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
顏に踊のあとの疲れと興奮の色を浮べた男女達は組を解いて、それぞれの席につくのであつたが、その女は肩越しに首筋を男に抱きかかへられたまま、窓際の、酒賣棚から五番目の椅子に腰を降した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
が、外國人にしては小柄な體を肩越しにぢつと見詰めながら、その着てゐる上着のひつつこい更紗模樣にふと氣が付くと、私はそれがロシヤの婦人に違ひない事を刹那に感じた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
そして、肩越しにいきなり私を抱き止めると生温かな吐息を頬に吐きかけながら引き戻さうとした。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
「さあ、そうやっていつの間にやら現とも無しに、こう、その不思議な、結構な薫のする暖い花の中へ柔かに包まれて、足、腰、手、肩、頸から次第に天窓まで一面に被ったから吃驚、石に尻餅を搗いて、足を水の中に投げ出したから落ちたと思うとたんに、女の手が背後から肩越しに胸をおさえたのでしっかりつかまった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 さう言ひつつベツドへ近寄り、葉藏の肩越しにちらと畫を見た。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
作例 · 標準
運転席に座り、肩越しに後方を確認しながら車をバックさせる。
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カフェで本を読んでいると、肩越しに誰かの視線を感じて振り返った。
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先輩の肩越しにモニターを覗き込み、エラーログの原因を一緒に探った。
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