胸痛
きょうつう
名詞
標準
chest pain
文例 · 用例
ふと振り向いたその眼が赤く、しばたき、煙のせいばかりでないと、おたかは胸痛く見たが、どういうわけか、おたかの声は、えらい煙たいやないかと、叱りつけるようだった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
ふと振り向いたその眼が赤く、しばたたき、煙のせいばかりでないとおたかは胸痛く見たが、どういうわけかおたかの声は、「えらい煙たいやないか」 と、叱りつけるようだった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
これは吝嗇漢の安二郎にはちくちく胸痛む条件だったが、けれどもお君の肩は余りにも柔かそうにむっちり肉づいていた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
胸痛くなりたれば俯向きぬ。
— 泉鏡花 『清心庵』 青空文庫
襖の僅に啓きたる隙より差覗けば、宮は火燵に倚りて硝子障子を眺めては俯目になり、又胸痛きやうに仰ぎては太息吐きて、忽ち物の音を聞澄すが如く、美き目を瞠るは、何をか思凝すなるべし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
『なんぼ私の胸痛い』と申しまして、喜ぶよりも気の毒だと云って悲しむ方が多ございました。
— 小泉節子 『思い出の記』 青空文庫
そして、落ちつくと初めてまた彼は旅への郷愁をつよく覚え、身にせまりよって来る空や水の、拡り流れてゆくさまを胸痛く惜しんで眠りがたかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
肩をそびやかして諂い笑い、巧言令色、太鼓持ちの媚を献ずるがごとくするはもとより厭うべしといえども、苦虫を噛み潰して熊の胆をすすりたるがごとく、黙して誉められて笑いて損をしたるがごとく、終歳胸痛を患うるがごとく、生涯父母の喪にいるがごとくなるもまたはなはだ厭うべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
「うっ、急に激しい胸痛が……。ちょっとそこのベンチで休ませて。」
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「父が時折、締め付けられるような胸痛を訴えるので、一度循環器内科を受診させるつもりです。」
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「冷や汗を伴うような強い胸痛がある場合は、一刻を争う事態かもしれません。」
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ウィキペディア
胸痛 とは、胸部の痛みや不快感などである。
出典: 胸痛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0