攝
攝
名詞
標準
文例 · 用例
そしてすべての人々は、神の公平な攝理の下に、エコヒイキなく平等になる。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
」この人のいふのだからあてには成らないが、いま座敷うけの新講談で評判の鳥逕子のお父さんは、千石取の旗下で、攝津守、有鎭とかいて有鎭とよむ。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
村山攝津守有鎭――邸は矢來の郵便局の近所にあつて、鳥逕とは私たち懇意だつた。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
――そのお父さんを知つて居るが、攝津守だか、有鎭だか、こゝが柳川の説だから當には成らない。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
その攝津守が、私の知つてる頃は、五十七八の年配、人品なものであつた。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
舍利が子を産むの、柘榴石が生長するの、黄玉が漸く老いて其の色を失ふのといふことは、事實が有るにしても、それは物理の然らしむるので、生理の所攝の事では無いやうである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
禽獸蟲魚等の春に遇つて漸く多く活動するやうになるのは、抑の變化と、地皮状態の變化とに本づくのが第一で、次に其の攝取する食物の性能の差異に本づくのが第二の原因で有らう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
是の如き道理で、吾人は春が吾人に何樣いふことを爲さしむるべくあるか、又夏や秋冬が何樣いふことを爲さしむるべくあるかといふ事を考察して、そして之に順應して、自身を處理するに或る調攝を取つて行きたいと考へる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫