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同女

どうじょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
されば妾もこの人をば母とも思いて万事|隔てなく交わりければ、出獄の後も忘るる能わず、同女が藤堂伯爵邸の老女となりて、東京に来りし時、妾は直ちに訪れて旧時を語り合い、何とか報恩の道もがなと、千々に心を砕きし後、同女の次女を養い取りて聊か学芸を授けやりぬ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
(丁)屍体は死後約四十時間目に、同女塾の裏庭に於て、舟木医学士立会、余(W氏)執刀の下に解剖の結果、最近に於ける性交の形跡なく、子宮には、嘗て一児を孕みたる痕跡を止むるのみなる事を確かめ得たり。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
=同= 狸穴の先生と呼ばるる占断者の言に「お前達は、何者かに咀われている」とあるは、同占断者が、同女との対話中に、同女の言葉の中に含まれたる或る事実を推測して、斯く云いたるに非ずやと疑わるる事。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
=松村マツ子女史の談話中= 「千世子が有名なる男喰いなりとの噂」云々の事実と、前記の疑問とを綜合する時は、此の如き事情を負うて家出せる同女の、その後の行動の一斑を窺うに足るべき事。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
卒業後間もなく大阪の某新聞社に就職しおりたるものにて、森栖校長は発狂後、同女の行方を尋ねつつ同地方に行きたるものらしく、従ってミス黒焦事件と甘川歌枝とは、何等か密接の関係あるやも計り難く、目下当局に於ても慎重に調査中である。
夢野久作 少女地獄 青空文庫
栄三郎の同女房もよし。
三木竹二 明治座評 青空文庫
よく訊いてみると、同女はかねてから咽喉を冒されてゐたが今朝になつて突然呼吸困難に陥り、附添夫が吸入器をあてがふ間もなく窒息してしまつた。
北條民雄 重病室日誌 青空文庫
とすれば同女は至急適当の後継を求めて此に松賀流を永遠に保存さす可きであらう。
正岡容 巣鴨菊 青空文庫