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袂糞

たもとくそ
名詞
1
標準
dust, etc. that gathers in the bottoms of sleeves (esp. in Japanese traditional clothing)
文例 · 用例
お末はふと棚の隅から袂糞のやうな塵をかぶつたガラス壜を三本取出した。
有島武郎 お末の死 青空文庫
女の袂から額縁の裏まで引っくり返してみたが、出て来たものは袂糞とホコリばかりだ。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
みじかい袂に、袂糞と一緒くたに塩豆を入れたりして居る下等な姑から、こんな小言はききたくないと云う様な気にはなっても、気の弱い、パキパキ物の云えないお君は、只悲しそうな顔をして、頭をゆすったり夜着を引きあげたりするばかりであった。
宮本百合子 栄蔵の死 青空文庫
ああやって、あんなしなびた様な花さえ賞めて居るお君が、同じ口で、どれほど自分の陰口をするのか分らないと思うと、半分は自分で意識しなずに、高い声で、 親子ほど有難いものはないねえ、 親のくれたものだと思うと、袂糞でもおがむだろう。
宮本百合子 栄蔵の死 青空文庫
いつもなら、赤くなって、だまり返って居るお君が、力強い後楯がある様に、「ほんにそうどっせ、 袂糞やて父はんのおくれやはったものやと思えば有難う思うでのみますわ。
宮本百合子 栄蔵の死 青空文庫
「そうだろうってさ、 お前のお父さんは袂糞位が関の山さ。
宮本百合子 栄蔵の死 青空文庫
「これ、袂糞でも付けさんしょ」とお種は気を揉んで、「折角今日は髪まで結って、皆な面白く遊ぼうという日だに、指なぞを切っては大事だぞや」 お春はお仙の傍へ寄った。
島崎藤村 家(上巻) 青空文庫
抽出しの中味は死んだ半兵衛の平常着らしいものが一ぱい入っているだけ、その一枚一枚を、縫目をほぐすようにして見ても、ろくなたもとくそも出て来ない有様です。
怪盗系図 銭形平次捕物控 青空文庫
作例 · 標準
祖父は着物を脱ぐたびに、袂の中に溜まった袂糞を払うのが日課だった。
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昔の子供たちは、着物の袂に飴玉を入れていたせいで、袂糞がベタついていたという。
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洗濯する前に袂を裏返してみると、埃に混じって小さな石ころ、いわゆる袂糞が出てきた。
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