無骨者
ぶこつもの
名詞
標準
boor
文例 · 用例
どっちかと云えば剣道自慢、無骨者の方へ近かった。
— 国枝史郎 『柳営秘録かつえ蔵』 青空文庫
安宅さんと何やら気の利いた常談を交わしていらっしゃるらしいのを、私たちだけは無骨者らしい顔をして眺めていた。
— 堀辰雄 『楡の家』 青空文庫
「茶の湯の師匠、おおそうか、実はな拙者無骨者で、これまで茶の湯を学んだことがない。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
……」歓楽陣 そうかと思うと縁に近い座では、佐々良路の先頭を承わって来た、金沢武蔵|右馬助が、千葉介貞胤を相手とし、神崎の遊君人丸や、同じく遊君中将を前に、無骨者だけに笠置ぜめの、手柄話を話していた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
私をおじいさんのような無骨者だと……、そして、自分を、野原の女王だと……。
— 小川未明 『風と木 からすときつね』 青空文庫
」 というので、長身瘠躯に短身矮躯、ひとしく無骨者の両人、一本の蛇の目を両方から挾んで、片袖ずつ濡らして屋敷を出た。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
のみならず、夕御番は両三度ならず欠勤、それも、一夜なりとも新妻と離れともないと言わるるのじゃろう――いやはや、金に眼がくれて町人の娘を貰い、それで得々たる仁だけあって、物の考えが無骨者のわれわれとは天から違い申す。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
彼女は足を踏み鳴らし、叫びたて、下士を押しのけながら、こんな無骨者と踊るものかと言いたてた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
作例 · 標準
「こんな洒落たフレンチレストランは、俺のような無骨者にはどうも居心地が悪いよ」と彼は頭をかいた。
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彼は周囲から無骨者と揶揄されているが、その実直な仕事ぶりを評価している上司も少なくない。
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気が利いた台詞の一つも言えない無骨者なりに、不器用ながらも彼女を一生懸命に愛した。
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