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ぎる

ぎる異読 ギる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
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文例 · 用例
そこに此の世の喜びの話や悲しみの話は、彼のためには大きすぎる声で語られ、彼の瞳はうるみ、語り手は去つてゆく。
中原中也 疲れやつれた美しい顔 青空文庫
そして堅くなりすぎるか 自堕落になりすぎるかしなければ、 自分を保つすべがないやうな破目になります。
中原中也 寒い夜の自我像 青空文庫
どういふつもりで付けたのかまだ訊ねてみないが、僕が勝手に想像する所では、無口でそつとしておいて貰ひたい男が、誰でもが多かれ少なかれ感じてはゐても余りに底深い、流れだとして殆んど全く触れないで過ぎる態の非情を、人目にも立たず浚渫してゐるといつた風の心得であらうと思ふ。
中原中也 詩集 浚渫船 青空文庫
斯かる時純粋芸術が在りとするや、芸術が幸福な時代におけるよりも却てそれは謂はば純粋に過ぎる、純粋もいいが線が細過ぎる、といふやうなことが、いへるといふやうなことはなからうか?
中原中也 詩と現代 青空文庫
それどころか子供に関する温しきに過ぎる若干の詩篇なぞは、愚弄さへされたのであつた。
中原中也 デボルド―※ルモオル 青空文庫
私は前夜の飲過ごしでぐつたりして、少し卓子の割合には高過ぎる椅子に腰掛けて、煙草を喫つたり本を読みかけてみたり、と、急に思ひ出して此の日頃方々で受取つた名刺の整理をしたり、――要するに何の野心もなく、その日第一回の食事を済ましたばかりのところであつた。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
前の舗道を過ぎるヒキズルやうな足音が嫌な気がする。
中原中也 夏の夜の話 青空文庫
外を風の過ぎる音)おゝ寒む。
中原中也 青空文庫
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