幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
だが老いて既に碌し、その上|酒精中毒にかかった頭脳は、もはや記憶への把持を失い、やつれたルンペンの肩の上で、空しく漂泊うばかりであった。
萩原朔太郎 日清戦争異聞(原田重吉の夢) 青空文庫
高々船長ぐらいになって、三上さん見たいな人をいじめて、ご自分はまた、自動車か何かに乗った碌爺からわけもわからないことをいっていじめられたいの。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
」すこし碌しているらしい。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
わしは酒飲みの馬鹿ですが、御一同にだまされて、金が子を産んだと、やにさがるほど碌はしていません。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
あなたは碌しているんじゃないですか。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
これしきの川が渡れぬなんて、式部も碌したようだ。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
自分でそんな事を言うのは、碌の証拠よ。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
私の胸底の画像と違うのも仕方の無いことで、私のは謂わばまあ、田舎の碌医者が昔の恩師と旧友を慕う気持だけで書くのだから、社会的政治的の意図よりは、あの人たちの面影をただていねいに書きとめて置こうという祈念のほうが強いのは致し方の無い事だろう。
太宰治 惜別 青空文庫