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狸爺

たぬきじじい
名詞
1
標準
cunning old man
文例 · 用例
狸爺がなんぞ云つて、あいつがわざと解らない振りをするんだなんて云ふ人もあるがね、さうぢやないんだ。
平出修 瘢痕 青空文庫
差配さん苦笑をして、狸爺め、濁酒に喰い酔って、千鳥足で帰って来たとて、桟橋を踏外そうという風かい。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
誰に聞かれても、われわれに手落はないわ」「御尤もなる仰せ……」 といったが、虎松は肚の中で、(チェーッこの狸爺め……)と呶鳴っていた。
海野十三 くろがね天狗 青空文庫
」観樹老人の嘘4・18(夕) 十六日京都に入つて来た三浦観樹老人が、一代の狸爺たるは知らぬ人もあるまい。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
家康の狸爺め、十人と言つて置けば、数多い家来達がいつかそれを聞き伝へて、「あとの七人は誰々だらう――俺もその一人かな。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
家康がいくら切り取つたかは、その当時自分が立合はなかつたからよくは知らないが、名代の狸爺の事だから、いづれは古例の一寸八分より余分にたんと切取つて、その一部が今度七万何千円といふ事になつたのかも知れない。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
……やっぱりとぼけているんだ、狸爺だと、宙は眼の前に醜悪な伯父の姿が立っているような気がした。
陳玄祐 倩娘 青空文庫
狸爺ではない」「およそ解った、秀次だろう?
国枝史郎 郷介法師 青空文庫
作例 · 標準
あそこの地主はケチで有名な狸爺で、一筋縄ではいかない交渉相手だ。
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「あの狸爺、また隣の土地を安く買い叩こうとしてるらしいぜ」
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狸爺はニヤリと笑い、こちらの条件をあっさりと跳ね除けた。
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