餉台
餉台
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標準
文例 · 用例
今しがたです…… 池川さんの、二階で、」 と顔を見合せた時、両方で思わず頷く様な瞳を通わす、ト圧えた手を膝にして巽はまた笑を含んで、「……釣舟にしておきましょう、その舟のね、表二階の方へ餉台を繋いで、大勢で飲酒ながら遊んでいたんですが、景色は何とも言えないけれど、暑いでしょう。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
餉台を囲んだ人の話声を、じりじりと響くように思って、傍目も触らないで松原の松を見ていて、その目をやがて海の上にこう返すと、」 巽は目を離して指したが、宮歳の顔を見て、※びた声して低く笑った。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台とともにお櫃や皿小鉢がこてこて並べられ、ベちゃくちゃ囀りながら食事が始まった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ある晩方銀子は婦人公論を、膝に載せたまま、餉台に突っ伏して、ぐっすり眠っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台とともにお櫃や皿小鉢がこてこて並べられ、べちゃくちゃ囀りながら食事が始まった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
お庄はどの家でも、明るい餉台の上にこてこてと食べ物が並べられ、長火鉢の側で晩飯の箸を動かしている、賑やかな夕暮の路次口を出て行くと、内儀さん連の寄っているような明るい店家の前を避けるようにして、溝際を伝って歩いていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
子供たちは餉台の周りに居並んで、てんでんに食べ物を猟っていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
朝飯のとき、お庄も衆と一緒に餉台の周りに寄って行った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫