裏漉し
うらごし
名詞
標準
文例 · 用例
裏漉しの香ひそのものこそ香ひらしく染み出して来る。
— 北原白秋 『香ひの狩猟者』 青空文庫
真昼の日光に裏漉しされたのか絹のように輝いて見える。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
それぞれの人物が、現実の中から生のまま切りとられて来ていて、時には作者をうちまかすと思われる肉体的、感覚的な動きを示すのとは全く反対に、各人物は、作者山本有三が編み立てた事情を展開してゆくための説明として、裏漉しを通して、私共読者の前に出され、ものを云い、動くのである。
— 宮本百合子 『山本有三氏の境地』 青空文庫
その中へ林檎の裏漉しにしたのを入れてよく掻き交ぜてそれから器ごと水の中へ漬けると寒い時には一時間位で冷えて固まります。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
そのお芋を少しばかり裏漉しにして摺鉢へ入れて下さい。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
それから梅干の種を除ってやっぱり裏漉しにして一所に入れて下さい。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
それから裏漉しにして牛乳を交ぜて摺るとマッシといってキントンの衣のようなものになります。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
まだ外にお芋の使い方はございませんか」お登和「体裁をかえればまだ色々なものになりますが、湯煮て裏漉しにしてお芋を一日|乾してお餅を搗く時お米と一所に蒸して搗き込みますと大層美味しいお餅が出来ます。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫