造顔
ぞうがん
名詞
標準
文例 · 用例
「ああ妾の造顔術もろくなことには使われない」 轟々轟々と大河の音が、横穴の奥から聞こえて来る。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
日本における造顔術の発端、それは神代だと云われている。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
下略」 これは神代史の一節であるが、八人の雷神のその一人、頭の方に宿っていた大雷こそ日本における造顔術の元祖なのであった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
すなわち造顔術元祖と云えよう。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
そうして中国朝鮮から渡った造顔術と混合した。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
「朝鮮国より、玉六十八枚、金銀装横刀一|口、鏡一面、倭文二端、白眼|鴾毛馬一匹、白鵠二翼、造顔師一人、御贄五十|舁、を献ず」 とあるのは、この間の消息を伝えたのである。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
源氏となって益々衰えただ実朝がその好奇から京師の風俗を取り入れた時、一緒に造顔師も呼び迎えたが、その実朝は夭折し、造顔師はほとんど途方に迷い、初めて都会を彷徨い出で田舎稼ぎをするようになった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
北条氏を経、足利氏となると、義政一人この術を喜び、四散していた造顔師達を京都の土地へ呼び集め、愛妻富子の美しい顔を一層美しく手入れさせたと一条兼良の手記にある。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫