止め手
とめて
名詞
標準
文例 · 用例
「おや、お爺さんは寝入っているよ」 娘は急に舞を止め手を叩いて笑い出しました。
— 国枝史郎 『天草四郎の妖術』 青空文庫
この浪人を怨むなら、彼奴らを怨み抜け―― 浪人者も、騎虎の勢い――止め手がないので、「うう、おのれ――」 と、叫ぶと、とうとう、腰を捻ってギラリと抜いた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
それから自分達の部屋へ入つて夜半過ぎまで、取つ組合ひをしないばかりの夫婦喧嘩だ」「誰も止めに行かないのか」「月に六度くらゐ、度々やるから誰も止め手はない。
— 眞珠太夫 『錢形平次捕物控』 青空文庫
朝の道場は森閑として、誰も止め手は無く、深刻な切り合いが、暫らくは続きました。
— 第一夜 初夜を盗む 『新奇談クラブ』 青空文庫
此の期に臨んでも誰も止め手の無いのは不都合ですが、維新近くなって士気の衰えたせいもあり、一つは、涼み船の無礼講で、骨っぽい家来は連れて来なかったせいもあるでしょう。
— 第八夜 蛇使いの娘 『新奇談クラブ』 青空文庫