湿熱
しつねつ
名詞
標準
文例 · 用例
ここへは、米国コロンビア大学の薬学部長ラマビー博士一行が探検したが、ついに瘴癘湿熱の腐朽霧気地帯から撃退されている。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
人が腐る、黒人の膚からは白髪のような菌がでる――そういう、雨期特有のおそろしい湿熱が、いまモザンビイクをむんむんと覆いつつんでいる。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
それはまあいいとして、この有尾人からは、山羊くさいといわれる黒人の臭いの、おそらく数倍かと思われるような堪らない体臭が、むんむん湿熱にむれて発散されてくる。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
そこは、赤道無風帯のなかでいちばん湿熱がひどいという、いわゆる「|熱霧の環」のなかにある。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
そしてそこを、雲霧たちこめるおそろしい湿熱の様から、“|Los Islas de Tempeturas”と名づけた。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
その探険隊が、『|海の潮吹き穴』とそこを名づけたように、濛気赤道太陽をさえぎる大湿熱海だ。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
つまり、くるくる中心に巻きこむ渦の方向とは反対に、うえの湿熱空気は外側へと巻いてゆく。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
だから、多分この湿熱帯は輪のような形でぐるりに近いところだけを巻いているのではないか。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫