三十六計
さんじゅうろっけい
名詞
標準
the 36 (ancient Chinese military) strategies (of which the last resort was said to be beating a retreat)
文例 · 用例
こんな時こそ三十六計の奥の手を出して一散に駆け出し、危うく吾妻川の河底へ生埋めになる急場を辛くも通り過ぎ、四人相顧みて工夫の猛悪なるに驚ろく。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
聴けば、杉田先生はお年寄役だけに、三十六計の奥の手も余り穏かならじとあって、単身踏み留まり、なんとかかんとか胡魔化して、荷物をことごとく巻上げて来たとの事だ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
沈黙の十五秒が恐ろしく永い時間に思われ、九死に一生、三十六計とばかり、別に用事はなかったんです。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
三十六計11・1(夕) むかし元禄の頃に大野|秀和といふ俳人が居た。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
三十六計、にぐるに若かずと思へど、競走の妙を得たる春浪の事なれば、必ず追ひ付かれむ。
— 大町桂月 『酒に死せる押川春浪』 青空文庫
その男は、個人的な関係から大事が壊れるといけない、三十六計逃げるにしかずと、怱々に引越してしまった。
— 宮本百合子 『聟』 青空文庫
初め五六|度は夫人もちょいと盾ついて見しが、とてもむだと悟っては、もはや争わず、韓信流に負けて匍伏し、さもなければ三十六計のその随一をとりて逃げつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
人夫は、おのおのその村なり町なりにおいて、宗門を改めてから出させねばならぬぞ」 あの朝、峰丹波の一刀からのがれて、三十六計を用いた田丸主水正、早々林念寺の上屋敷へたち帰って申したことには、「何やら、先方から苦情が出ましてナ、今朝の立ちあいは中止になりましたて。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
「三十六計、逃げるに如かず」という言葉は、中国の兵法書に由来する。
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彼は三十六計を駆使して、敵の裏をかき、見事な勝利を収めた。
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あの老獪な政治家は、三十六計のうちのいくつかを常に頭に入れているに違いない。
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