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繙読

はんどく
名詞
1
標準
文例 · 用例
今日は十時頃に朝餐を了へて、(小生の経験によれば朝寝を嫌ひな人に、話せる男は少なき者に御座候呵々)二時間許り愛国詩人キヨルネルが事を繙読して痛くも心を躍らせ申候。
石川啄木 渋民村より 青空文庫
只今三時間|許り、かねて小生の持論たる象徴芸術の立場より現代の思想、文芸に対する挑戦の論策を編まむ下心にて、批評|旁々、著者嘲風先生より送られたる「復活の曙光」繙読致候。
石川啄木 渋民村より 青空文庫
加藤氏の『国体新論』箕作氏の『万国政体論』のごとき、津田氏『拷問論』のごとき、当時の日本人をして法政上の新思想を起こさしめたるや少なからず、かの『国法汎論』『仏蘭西法律書』の類は『西洋事情』のごとく俗間に行なわれざるも識者の間には一時大いに繙読せられたり。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
そこでこの引用は、読者の繙読にゆずって、論旨を先に進むれば、上述の強権主義に束縛された文芸がどういう結果を来たしたかを先ず見なければならない。
豊島与志雄 現代小説展望 青空文庫
『太平記』の繙読は藤原藤房の生涯について景仰の念を起させたに過ぎない。
永井荷風 西瓜 青空文庫
燈下バルザツクのイリユージヨンペリユデイを繙読す。
断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆 断腸亭日乗 青空文庫
枕上コレツト・ウヰリイの小説レトレート、サンチマンタルを繙読して覚えず暁に至る。
断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 断腸亭日乗 青空文庫
忙手|繙読スルニ一堂ノ上ニ相|会晤スルガ如シ。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫