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能役者

のうやくしゃ
名詞
1
標準
noh actor
文例 · 用例
この能役者は、木曾の中津川に避暑中だつたが、猿樂町の住居はもとより、寶生の舞臺をはじめ、芝の琴平町に、意氣な稽古所の二階屋があつたが、それもこれも皆灰燼して、留守の細君――(評判の賢婦人だから厚禮して)――御新造が子供たちを連れて辛うじて火の中をのがれたばかり、何にもない。
泉鏡太郎 十六夜 青空文庫
いざや、小父者は能役者、当流第一の老手、恩地源三郎、すなわちこれ。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
室町のお能に出る東京の能役者たちが泊っているのであろう、階下の間から、物憂い鼓の声がいかにも晩春の白昼の感じで聴えていたが、もう宮子の耳にはいらなかった。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
今では能役者と言うものじゃな。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
はて、うつくしい、能役者はまた上品で、古風で可いもんじゃよ。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
専門の技芸の外には、世間に役立つ程の学才智能があるのではなし、銭勘定さえ知らない程に世事に疎かった能役者は幕府の禄こそ多くなかったが、諸大名からの夥しい扶持を得て前記の如き贅沢な安逸に耽っているのであるから、すべての禄に離れて、自活を余儀なくされた能役者の困惑は言語に絶するものであった。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
尤も鈴だけは音を立てて拍子を取るが、これは狂言方と云って能役者とは別種の、道化役みたようなものが、三番叟という舞の中に限って使うに過ぎない。
夢野久作 能とは何か 青空文庫
曲の進化 最初に能の曲目が千番か二千番存在していたとすると、能役者の表現慾は、その中でもいいものを今一度|演って見たいと要求する。
夢野久作 能とは何か 青空文庫
作例 · 標準
その能役者は、舞台上で見事な舞を披露し、観客を魅了した。
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幼い頃から能役者を目指し、厳しい稽古を重ねてきた。
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彼は、現代の能役者として伝統文化の継承に力を注いでいる。
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